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セルジュ・ゲンスブールを描いた映画『ゲンスブールと女たち』 l あらすじ・解説・考察

ゲンスブールと女たち 2010年

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再生時間:121分

登場人物
あらすじ

1928年パリ、リュシアン(エリック・エルモスニーノ)はユダヤ人の両親のもとに生まれる。成長して画家の夢をあきらめた彼はキャバレーでピアニスト兼歌手として働き、1958年に自作の曲で歌手デビューを果たす。その後も数々のヒットを飛ばし、やがて彼は当時人妻だったブリジッド・バルドー(レティシア・カスタ)と禁断の恋に落ちる。

解説・あらすじ - ゲンスブールと女たち - 作品 - Yahoo!映画

個人的評価

映画の満足度★★☆☆☆

感想・レビュー 

 セルジュ・ゲンスブールの半生を描いた映画。作詞・作曲をしたフランス・ギャル「夢見るシャンソン人形」、当時既婚者だったフランスのセックス・シンボル、ブリジッド・バルドーとの不倫、ジェーン・バーキンとの事実婚生活を描く。

当時の恋人であった、ブリジッド・バルドーやジェーン・バーキンに歌わせた、誰もが一度は聞いたことのあるエロ・おしゃれ音楽が複数出てくる。ストーリーとして面白いタイプの映画ではないが、あの音楽は2人のこんな関係の中で生まれたのかと、それなりに楽しめる。ゲンスブールを知る取っ掛かりになる映画。

夢見るシャンソン人形
フランス・ギャル
Poupée de cire poupée de son

Poupée de cire poupée de son

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ゲンスブールと女たち
解説

 没後20年たった今もフランスのカリスマとして語り継がれる、セルジュ・ゲンスブールの波乱に満ちた人生に迫る人間ドラマ。ロシア系ユダヤ人としてパリに生まれ、決してハンサムではないにもかかわらず数々の美女と浮き名を流した男の魅力を映し出す。希代の天才アーティストを演じるのは、『あの夏の子供たち』のエリック・エルモスニーノ。歌手、作詞家、作曲家、映画監督や俳優としても活躍した彼の多才ぶりと、破天荒な生き方に驚嘆する。

解説・あらすじ - ゲンスブールと女たち - 作品 - Yahoo!映画

キャスト・スタッフ

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セルジュ・ゲンスブールについて

1928年生まれ、1991年(62歳)没。ユダヤ人。
本名:リュシヤン・ギンスブルグ
職業:作曲家・作詞家・歌手・映画監督・俳優

イケメンではないが、圧倒的な才能と低音ボイスが魅力的。人気者だった女性たちを次々と手に入れたゲンスブール。破天荒ではあるが、ジェーン・バーキンの連れ子を可愛がったり、犬を大切にしていたり、自分より弱いものに優しい一面も映画では描かれている。

セルジュ・ゲンスブールジェーン・バーキン

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セルジュ・ゲンスブールとジェーン・バーキンの物語|フランス一純粋で、淫靡だった2人 | THE RAKE JAPAN | The Modern Voice of Classic Elegance

有名な喘ぎ声音楽「ジュ・テーム・モア・ノン・プリュ」はもともとゲンスブールがブリジッド・バルドーのために作った曲だったが、当時のバルドーは既婚者だったため、バルドーが夫の怒りを買うことを恐れて発売を拒否。このことがきっかけで2人の関係は終わる。

その後、ゲンスブール事実婚関係となったジェーン・バーキンと歌ったものを1969年に発売する。結果的に大ヒットしたとはいえ、この時のジェーン・バーキンはどんな気持ちだったんだろうな・・・

ジュ・テーム・モア・ノン・プリュ

こちらがジェーン・バーキンと歌った「ジュ・テーム・モア・ノン・プリュ」

Je t'aime moi non plus

Je t'aime moi non plus

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またややこしいのだが、ゲンスブールは映画監督としても活躍しており、1976年に当時30歳だったジェーン・バーキンを主演にして、映画「ジュ・テーム・モア・ノン・プリュ」を制作。

当時、ジェーンの実年齢は30歳だったが、ベリーショートでぺったんこの胸のジェーンは少年のように見える。そして映画では、ゲイのカップルに参加してしまったボーイッシュな女の子を演じている。

ゲイのカップルとの三角関係であるため、セックスはア〇ルセックスになる。ジェーンがものすごい悲鳴をあげながら、ア〇ルセックスするシーンが怖い映画。

まあ仕事とはいえ、これを事実婚の妻であり、2人の娘の母親であったジェーンにやらせるのだから…ゲンスブールは天才と狂気の間を行ったり来たりするような男だったのだろう。

セルジュとジェーンの出会い

ロンドンの高級住宅街、チェルシー出身のバーキンは、みずみずしく奔放な22歳の娘だった。1966年の映画『欲望』において、メジャー映画で初めて全裸を披露した女優となったことで名を売っていた。スラリとした脚で優雅に歩く彼女は、自然体の美しさとスタイルが特徴的だった。

 一方ゲンスブールは、うさん臭い雰囲気を漂わせる個性派の40歳で、天才ミュージシャンとして活躍していた。彼の並外れた作詞能力は大いに尊敬されたが、酒とタバコにまみれ、どんちゃん騒ぎを繰り返すライススタイルは悪名高かった。当時の人々は、一見ちぐはぐなようで、不思議と好対照をなすこのカップルに、魅了されていくことになるのだ。

ゲンスブールの超然とした態度に興味を抱き、もっとよく知りたいと思ったバーキンは、彼とのディナーの席を設けた。そこで彼女は、不快に感じていた彼の振る舞いが、実は極度に恥ずかしがり屋な性格から来ていることに気づいた。

 この初めての夜を、2人は踊り、遊び歩き、あちこちのナイトクラブを回って過ごした。そして、たどり着いたヒルトンホテルで、何事もなく1日を終えた(といわれている)。ゲンスブールが部屋に着くなり、さっさと眠ってしまったからだ。

 この日以来すっかり親密になった2人は、小旅行先のベネチアで本当にお互いに夢中になった。

セルジュ・ゲンスブールとジェーン・バーキンの物語|フランス一純粋で、淫靡だった2人 | THE RAKE JAPAN | The Modern Voice of Classic Elegance

映画『ゲンスブールと女たち』の中でも上のエピソードにある、「何事もなく1日を終えた(といわれている)。ゲンスブールが部屋に着くなり、さっさと眠ってしまったからだ。」のシーンが出てくる。

ゲンスブールとジェーンの間には娘が生まれており、その娘も女優として有名なシャルロット・ゲンスブール

ありがちな話だが、酒乱とDVに悩まされたジェーンは結局、ゲンスブールと別れることになるが、その後も2人の友人関係は続いた。

のちにジェーンはセルジュについてこのように語っている。

別れた後のゲンスブールは、「それまでの関係にはなかった友人」という立場になったという。「最高の関係だった」

 18歳年上だったゲンスブールにいつまでも引かれるのは、並外れた才能、子どものように自由奔放な精神、そしてユーモアがあったためだという。

「才能にあふれた男性、例えば素晴らしい作曲家や作家は、まあ、そういう優れた人は男性でも女性でもたくさんいると思うけど、そういう人たちって一緒にいると気難しかったり退屈だったりすることがあるでしょ」「だけど、セルジュはすごく面白い人」

ジェーン・バーキンが語る かつての恋人ゲンスブールと#MeToo 写真8枚 国際ニュース:AFPBB News

イケメンではなく、それをコンプレックスに思っている。そして尊大な態度。しかしフタを開けてみれば、単に恥ずかしがり屋なだけ。子供や犬に優しい。溢れんばかりの才能とセクシー、低音ボイス。才能のある男がこれをやったら、そりゃモテるでしょうよ。

ジェーンと別れた後、ゲンスブールはモデルと事実婚関係となり、62歳でゲンスブールが亡くなるまで、2人の関係は続いた。2人の間には息子が生まれている。

セルジュ・ゲンスブール バンド・デシネで読むその人生と音楽と女たち l フランソワ・ダンベルトン著

セルジュ・ゲンスブール バンド・デシネで読むその人生と音楽と女たち

ジェーン・バーキンと「バーキン

ちなみにジェーン・バーキンエルメスの「バーキン」が出来るきっかけとなった人。飛行機でたまたまジェーン・バーキンと隣り合わせになったエルメスの社長が、ジェーンが籠に何でも入れて持ち歩いている様子を見て、彼女のために何でも放り込めるバッグを作った。それが「バーキン」。

ジェーンがピクニックに行くような籠を持って歩く姿は映画『ゲンスブールと女たち』にも出てくる。 

ジェーン・バーキン本人は「バーキン」にステッカー貼っちゃうようなタイプ。エルメスエルメスとして扱わないのも、ジェーン・バーキンらしさかも。

バーキン」を持つジェーン・バーキン【2008年】
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女優バーキンさん「バッグに名前使わないで」 | ロイター | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

また、ジェーン・バーキンはクロコに使われているワニの養殖方法と殺し方を問題しして、「バーキン・クロコ」にバーキンの名前を使わないよう求めてもいる。 

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