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映画『プリズナーズ』はストーリーが中途半端【あらすじと解説】

プリズナーズ 2013年

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再生時間:153分

プリズナーズ」個人的評価
  • 映画の満足度★★★☆☆
  • どんでん返しのビックリ度★★★★☆
感想・レビュー

長い!前半と中盤は間延び気味。最後にバタバタと、どんでん返しのパターン。

少女2人の行方不明事件をテーマにしたサスペンス映画でありながら、宗教色強め。

犯人は意外だが、いくつかの謎が中途半端なまま終わるし、大量殺人の動機もあまりピンと来ない。鑑賞後にモヤモヤが残る映画。サスペンスよりも宗教的な話に重きが置かれているため、サスペンスとしてのストーリー展開は雑な感じ。

 

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プリズナーズ
英語の意味(和訳)

英語ではPrisonersと書く。Prisonerの複数形。囚人たちという意味。

キャスト・スタッフ
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督
作品一覧

 

プリズナーズ
あらすじ

家族思いの父が一線を越えて暴走!少女失踪事件の一部始終を描くクライム・サスペンス

ペンシルベニア州の田舎町。感謝祭の日、工務店を営むケラーの6歳の娘が、親友と外出したまま姿を消す。警察は容疑者青年アレックスを拘束するが、物証を得られず釈放。ロキ刑事の生ぬるい対応にいら立つケラーは、アレックスを監禁して自白を強要する…。

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プリズナーズの解説
※ネタバレ注意

1.ことの発端:少女2人が誘拐される

感謝祭で2家族が片方の家に集まっていたところ、6歳と7歳の少女2人がもう片方の家に赤いホイッスルを取りに行ったところ、行方不明に。直前に家の近くに停まっていたキャンピングカーが怪しいと少女の兄が話す。

2.キャンピングカーに乗っている男を確保

その夜、警察がガソリンスタンドの駐車場に停まっているキャンピングカーを発見し確保したものの、その男は10歳程度のIQしかない知的障害の男(アレックス)だった。

3.アレックスの取り調べと釈放

警察がアレックスを取り調べたものの、彼は何も答えない。アレックスには叔母がおり、この叔母と2人暮らし。この叔母の夫は5年前に失踪。アレックスの両親は彼が6歳の時に交通事故で死んだと言う叔母。キャンピングカーを調べたものの、証拠が出て来ないため、アレックスは釈放されることになる。

4.少女の父ケラーの暴走

アレックスが釈放される際、待ち構えていた行方不明の少女の父ケラーがアレックスに殴りかかる。その時、アレックスは「僕がいる間は泣かなかった」と話す。その後、ケラーがアレックスを尾行すると、夜、アレックスが犬の散歩に出た際、犬を虐待し、少女2人が歌っていた替え歌をアレックスが口ずさんでいるのを聞いて、ケラーはアレックスが犯人だと確信。アレックスを誘拐し、父から受け継いだ廃屋に監禁し、拷問する。

この後、数度にわたっての残酷な拷問シーンが繰り返される。ケラーは拷問をしながら、神に許しを請う。尚、拷問にはケラーだけでなく、もう一人の少女の父親もアシストしており、その妻も拷問を容認している。

5.アレックスの言葉の謎

拷問の中で、アレックスは「僕はアレックスではない」「待ってたけど、彼は来なかった。僕は遊びたかっただけだ」「2人は迷路にいる」と話す。

6.アル中の神父

刑事が近隣の性犯罪者を調べ始める。刑事がアル中の神父の家を訪ねたところ、地下に続く隠し扉を発見する。そこで迷路の模様のペンダントをした成人男性のミイラを発見する。神父はこの男を殺したことを自白。殺された男は、過去に告解に来た男で、子供を16人殺したと言う。またこの男には家族がおり、昼間に子供をさらっている、彼は神に戦いを挑んでいる男だと話す。

7.不審な男

少女たちが無事に帰ってくるように、少女の家の前に集まった人たちが祈りを捧げている中、刑事は不審な男を発見し追跡するが、逃げられてしまう。刑事が周囲の聞き込みをしたところ、ショッピングモールでいろんなサイズの子供服を買っている不審な男の情報を得る。車のナンバーから彼の住所を割り出し、彼の家を訪ねたところ、部屋の壁全体に迷路の落書き。鍵がかけられたたくさんのボックスがあり、それを開けると蛇と血の付いた子供の衣類がたくさん出てきた。また、ボックスの中に「迷路を全部解けたら、帰っていい」と書かれたたくさんの迷路とノートが発見される。

8.不審な男の取り調べ

2人の少女の父親が、不審な男の家から押収された衣類の写真を確認すると、少女たちが持っているものと同じ衣類が確認される。また、不審な男の取り調べをしている最中に刑事、警察官2人と容疑者がもみあいになった時、男は拳銃を奪って自殺してしまう。

9.不審な男は何者だったのか?

警察が男の家を調べると、衣類についていた血は豚の血で、子供たちの衣類にも全てタグがついていた。また、家の庭には顔をつぶされたマネキンが埋めてあり、部屋には迷路の表紙の「透明人間」という本があった。この不審な男も子供の頃に誘拐されたことがあったため、犯人の模倣をしていただけではないかという結論に至る。少女たちが着ていた洋服は少女たちの家にしのび込み、同じものを買ったと推測される。

10.アレックスの叔母の話

ケリーがアレックスの叔母の家を訪ねる。叔母は、昔は夫婦とも信心深かった。息子を連れて、キャンピングカーであちこちを周り、パンフレットを配っていたが、息子ががんで亡くなってからは考えが変わったと話す。その後、甥のアレックスを養子にしたと言うが、夫が飼っていた蛇が原因で事故が起き、それから口をきかなくなったと話す。

11.少女1人の生還

そんな中、誘拐されていた少女の1人が道路で保護される。彼女に話を聞くもう1人の少女の父親ケラー。生還した少女はケラーに「(私が監禁されていた家に)あなたもいたわよね」と話す。それを聞いたケラーはアレックスの叔母の家に向かう。

12.叔母の家

ケラーがアレックスの叔母の家を訪ね、事情を吐かせようとしたところ、逆に銃で脅され、自ら手錠を掛けさせられ、薬を飲まされ、庭に連れて行かれる。そこには地下に掘られた穴。

アレックスの叔母は、子供を消し去るのは神への戦いだ、子供を失った親を信仰心を忘れた魔物にするのが狙いだと話す。また、アレックスは少女たちに指1本触れていない、一緒にドライブしただけ、帰さなかったのは私だ、警察が来たとき、子供たちはその穴にいたが、アレックスが逮捕されて寂しかったので穴から出して部屋に監禁していたことを話す。

アレックスの叔母はケラーの足を銃で撃ち、穴に突き落とす。「娘の遺体を入れるまでは生きてろよ」と言い残し穴にフタをする。穴の中で、ケラーは娘の赤いホイッスルを見つけ、祈りを唱える。

13.もう1人の少女の救出

その直後、刑事がアレックスの叔母の家を訪ねたところ、アレックスの叔母がもう1人の少女に注射を打って殺害しようとしたところに出くわす。間一髪で、刑事は叔母を射殺し、少女を救出する。また、刑事は家にあった写真から、神父の家の地下にあった死体が失踪したアレックスの叔母の夫のものであることを知る。

14.少女の復帰

少女は病院で回復するも、以前、父親のケラーは行方不明のまま。尚、アレックス自身も実はアレックスの叔母夫婦に25年前に誘拐された子供だったことがわかる。刑事が再度、アレックスの叔母の家を訪ねると、かすかなホイッスルの音が聞こえるが、刑事は空耳かな?みたいな顔をして終了。

プリズナーズ
まとめ

プリズナーズの犯人

犯人はアレックスの叔母。最初、犯人と疑われていた知的障害のあるアレックスは彼自身も誘拐された子供だった。

神父の家の地下の死体

アレックスの叔母の夫。アレックスの叔父。

アレックスの叔母夫婦の目的

子供を誘拐して殺害するのは「神との戦い」だと、アレックスの叔母は言う。自身の息子が癌で死ぬまでは敬虔なクリスチャンだった彼らが、子供が死んだことで「神様なんていない」と考えたと思え、連続殺人を行うに至ったと推測される。

そして、自分たちと同じように子供を失う親たちを作り出し、彼らに信仰心を忘れさせて、魔物にすることで、神へ戦いを挑んでいると言う。「信仰心なんて、所詮こんなもんだ」ということを言いたいのか・・・また実際に、少女を誘拐することで、ケラーを残酷な拷問をするモンスターにすることに成功している。 

干支に込められたメッセージとは?

 序盤の中華?日本料理?の店で干支による性格診断を熱心に読む刑事。刑事は、感謝祭の日に家族と集まらず、一人で中華?を食べており、ここで刑事はキリスト教徒以外の人間であることを示唆していると思われる。

「彼は来なかった」の意味とは?

 拷問されているアレックスが「僕はアレックスではない」「待ってたけど、彼は来なかった。僕は遊びたかっただけだ」と話していることから、彼が子供の頃、友達と待ち合わせをしていたが友達が現れず、その後、キャンピングカーに乗ったアレックスの叔父叔母夫婦に誘拐され、アレックスと名乗るようになったことを示唆していると思われる。

ケラーは最後に見つかったのか?

ケラー自身、アレックスを拷問していたので、その報いとして穴倉のなかで息絶えたと想像される。失血死なのか、凍死なのか、餓死になるのか・・・いずれにしても辛い死に方である。

ケラーは、少女を誘拐された父親と言う圧倒的被害者の側でありながら、娘の居場所を知りたいという大義名分の元、知的障害のある男性に残酷な拷問を行ったため、この映画の中ではサタン(悪魔)の側として描かれていると思われる。拷問を行った報いとして連続殺人犯であるアレックスの叔父と同じ死に方になったと考えられる。

アレックスの叔母が飼っている犬は何犬?

アレックスの叔母が飼っている白と茶の犬はジャック・ラッセル・テリア(ラフコート)。

 

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