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『アパートの鍵貸します』は悪しき時代のセクハラ、パワハラ万歳映画【ネタバレあり】

アパートの鍵貸します 1960年

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再生時間:125分

アパートの鍵貸します
あらすじ

ビリー・ワイルダー監督・脚本による都会派コメディの代表作。出世の足掛かりにと、上役の情事のためにせっせと自分のアパートを貸している会社員バド(レモン)。だが、人事部長のシェルドレイク(マクマレイ)が連れ込んで来たエレベーターガールのフラン(マクレーン)は、バドの意中の人だった……。

解説・あらすじ - アパートの鍵貸します - 作品 - Yahoo!映画

アカデミー作品賞をはじめ
5部門を受賞

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キャスト・スタッフ
ビリー・ワイルダー監督
作品一覧

※一部のみ掲載

アパートの鍵貸します
登場人物

バクスター

保険会社勤務。平社員だが、課長4人に自分のアパートの部屋を逢引用に貸し出すことで出世を目論む。エレベーターガールのフランに恋をしている。

フラン

保険会社のエレベーターガール(昔はオフィスビルにもエレベーターガールがいたのね)。人事部長シェルドレイクの愛人。

シェルドレイク人事部長

保険会社の人事部長。バクスターの5人目の客となる。バクスターの部屋の合鍵を作って俺に渡せ等、図々しい。秘書の女性はじめ、過去に数人、社内に愛人がいる。現在の愛人はエレベーターガールのフラン。

アパートの鍵貸します
ストーリーと解説

4人の課長に不倫相手との逢引用に自分の部屋を貸し出し、媚びを売ることで出世を目論む小男、バクスター。ある日、人事部長に呼ばれ、アパートを貸し出していることを白状させられる。人事部長はそれを聞いて、咎めるどころか5人目の客となる。人事部長が客となり、他4人の課長からも人事で高評価がついたことから、バクスターは平社員から係長に昇進する。

バクスターはエレベーターガールのフランに恋をしているが、フランはつれない。なぜなら、フランは人事部長の愛人だから。

エレベーターに乗ったおっさん社員がエレベーターガールのお尻を思いっきり叩いたり、社内のクリスマスパーティーではオフィスのあちこちで男女がイチャイチャしていたり、もう無茶苦茶。一体、何の権限があって、おっさんが女性社員の尻を叩くのか。

クリスマスパーティーでは、人事部長の秘書がフランに近づき、自分は4年前に人事部長の愛人だった、その後も社内に何人もの愛人を作っているとフランに伝える。悪いのは男で、手口はいつも一緒。中華料理屋の同じ席、離婚話…。最後に泣きを見るのは女よとフランにアドバイスをする。

その日の夜、バクスターの家で過ごす人事部長とフラン。フランは人事部長にクリスマスプレゼントにレコードを用意するが、部長は持ち帰れないとレコードを聴くでもなく、バクスターの部屋にポイと置いてしまう。部長からフランへのプレゼントはポケットから出した100ドル札。その夜、部長が帰った後、思い余ったフランは睡眠薬で自殺未遂をしてしまう。

そこへ帰って来るバクスター。医者を呼んであれやこれやと数日、フランの世話を焼き、フランの義兄が連れ戻しにやって来た時も彼女の名誉を守るために盾となる。

クリスマスが明け、出社した人事部長はフランに不倫のことをばらしたのを理由に秘書を解雇。これまた、とんでもないパワハラ行為。今の時代なら、損害賠償請求したら相当な額になる話。そして、人事部長に堪忍袋の緒が切れた秘書は部長の妻に電話をし、すべてを暴露する。

一方、フランと数日を過ごし、すっかりその気になってしまったバクスターは出社するやいなや、人事部長に「彼女は自分が引き受ける」と宣言する気になっている。その前に彼女の承諾を得ているわけでもないのに「彼女を引き受ける」とはお前は何様か?と。

バクスターが人事部長の部屋に行くと、人事部長は秘書が妻に不倫をばらしたせいで家を追い出されたから、今は自由の身。彼女は自分が引き受けると先に言われてしまう。一方で、フランの厄介事をうまく収めたことで、バクスターは人事部長補佐の役職を得る。

会社のビルの1Fで偶然出くわすバクスターとフラン。バクスターは「俺が部長に利用されているんじゃなく、俺の方が出世のために部長を利用しているんだよ」と負け惜しみを言う。こういうところもバクスターの小者っぷりがさく裂していて嫌だ。

そして、大晦日の日。家を追い出されたから、フランと過ごすためにお前のアパートを貸せと人事部長に言われるバクスター。嫌気がさした彼は啖呵を切って、会社を辞める。

一方、フランは人事部長と大晦日の街に繰り出している。部長と話していると、バクスターがフランを自分のアパートに連れ込むのは嫌だと言って、会社を辞めた話を聞き、バクスターの愛に気づくフラン。そして、バクスターのアパートへ向かうフラン。

バクスターは引っ越しの準備をしていた。2人の新生活の予感・・・で終了ですって。やれやれ。

アパートの鍵貸します
登場人物はみんなクズ

バクスターのクズっぷり

仕事で頑張るでもなく、上司の逢引部屋を提供することで出世を目論む。最初は課長たちに必死に取り入っていたが、部長が新たな客になったことで、あっさりと課長たちは切るしたたかさ。フランに恋するあまり、彼女が加入している団体保険の情報から、彼女の住所やら身長、体重、病気の履歴までが載った情報を暗記している。そしてそれをフランに平気で言ってしまうストーカー体質。他人に媚びることで、出世しようとする小者ながら、美女フランとどうにかなろうとしており、更に彼女の承諾なしに「彼女は僕が引き受ける!」とか考えちゃう、キモさ満点男。

フランのクズっぷり

美人だけどバカ。年食った部長と不倫するくらいなので、上昇志向が高いタイプの女性と思われる。「私のために会社を辞めてくれたのね!」で、一旦バクスターにすり寄って行っているが、自分の部屋をおっさんたちのセックス部屋として提供することで出世しようとするような小者バクスターと上手く行くとは思えない。正月明けには別れてるんじゃないかと思う。

人事部長のクズっぷり

カッコいいわけでもないし、年も食っているが、社内の女性社員をとっかえひっかえ愛人にしている。女性を連れて行く店は安い中華料理屋だし、逢引部屋は部下のアパートで、大人の余裕を見せるわけでもない。バカな女を利用して、離婚をちらつかせる姑息なやり口で不倫を楽しむ、こちらも貧乏くさい小者。何かトラブルがあれば、バクスターなり、秘書のせい。面倒が起きれば、他人に押し付ける。自分だけが良い思いをしたいおっさん。

アパートの鍵貸します
評価と感想

個人的映画の満足度☆☆☆☆☆(星ゼロ)

アカデミー作品賞受賞作品?知らんがな。
ロマンスとしても、どこに共感を覚えたり、心動かされたらいいのかさっぱりわからないし、コメディとしても笑える要素のないクソ映画だと思う。

そんな中一つだけ、良いところを挙げるとすれば、スパゲティをざるでなくラケットで水切りしているシーンだけは面白かった。ただ、その後そうめんのようにスパゲティーを流水でジャージャー洗ってたけど、あれは何だったんだろうな。

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